聞こえの総合情報サイト

補聴器用電池を安全に利用するために

  • 公開日:2021.06.09
補聴器
空気電池

補聴器は充電式電池または小型の使い捨て空気電池で動作します。充電式補聴器は急速に普及しつつありますが、多くの人が今でも使い捨ての空気電池で補聴器を使っています。補聴器を最適に使用するために電池は便利ですが、不適切な使用の下では重傷を負ったり死亡に至るケースもあることを知っていましたか?電池を安全に使用するために知っておきたい情報をご紹介します。

 

子供やペットから遠ざけてください

ペットや子ども

電池は水銀、銀、リチウムなどの重金属を主要な成分として含有しています。これらの化学物質が体内に取り込まれると、電流が発生し、早ければ2時間あまりで内臓に深刻な損傷を与えます。電池の液漏れは、直ちに深刻なやけどを引き起こします。

これは、電池の充電残量にかかわらず起きる問題です。

以上より、なぜ補聴器の電池を小さな子供や好奇心旺盛なペットの手の届く範囲に置くべきではないのか、おわかりいただけたと思います。家に小さな子供やペットがいる場合は、電池を保管するための安全な場所を確保することが重要です。いくつかの注意事項を次に示します。

  • きちんと閉まるフタ付きの容器を用意してください。扉付きのクローゼットの棚(大人の手が届く範囲で高ければ高い場所ほど好適です)に保管してください。
  • 電池は必ず常温で保管してください。高すぎる温度は電池寿命を短くさせてしまう一方で、一般的な見解に反し、電池を冷蔵庫で貯蔵しても電池寿命は延長されません。
  • コインや鍵などの金属物と一緒に電池を保管しないでください。ズボンのポケットやかばんに一緒くたに入れてしまいがちです。
  • 薬と一緒に電池を保管しないでください。多くの錠剤は補聴器の電池と同じ大きさや形をしています。電池の誤飲の大多数は、常用薬を服用しようとして誤って補聴器の電池を飲み込んでしまったことによるものです。

電池の正しい廃棄方法

補聴器の電池を交換するときは、ボタン電池回収箱に廃棄するまで、子どもやペットにとって安全な容器の中にすぐに入れてください。キッチンカウンターやゴミ箱に捨てないでください。

電池はリサイクル可能

補聴器用の電池には貴重な金属が含まれているため、再生利用が推奨されます。しかし、そのままゴミに捨ててしまうと大変危険です。時間の経過とともに、電池からこれらの有害な化学物質が漏れ出し、環境を汚染する可能性があります。リサイクルセンターでは、危険な化学物質を抽出し、残りの内容物は廃棄処分しています。
今日では、お住いの地域にボタン電池の回収協力店があることも少なくありません。どこにあるかわからない場合は、補聴器販売店に問い合わせるか、一般社団法人電池工業会・ボタン電池回収サイトをご覧ください。

■一般社団法人電池工業会 - ボタン電池回収サイト

https://www.botankaishu.jp/acc/rules.php

もしも電池を飲み込んでしまったら

救急車

米国ナショナル・キャピタル・ポイズン・コントロール・センター(National Capital Poison Control Center)によると、毎年3, 500人以上のあらゆる年齢の米国人がボタン電池を誤飲しています。自宅で家族やペットにこのようなことが起きた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
もしボタン電池を誤って飲み込んだ場合は、直ちに医療機関を受診してください。誤飲による被害を最小限にとどめるためには、一刻も早い受診が大切です。

酸によるやけど

電池から酸が漏れて、肌にやけどを負うこともあります。補聴器の電池の取り扱い時に、酸によるやけどを負った場合には、次のようにしてください。

  • 濡れた布巾でやけどをしてしまった手や顔、足などを拭きます。
  • やけどの拡大を防ぐために、電池の酸に触れた可能性のある衣類やアクセサリーをすべて取り外します。
  • 患部に冷水を15分間あててください。
  • 患部を清潔なガーゼやコットンタオルで包み、皮膚の変色が続く場合は医師の診察を受けてください。

■本記事について

本記事は米国Healthy Hearingにて掲載された記事を、一般的な情報提供を目的として意訳、また日本国内の事情に沿うように加筆再編成したものです。本記事のコピーライトはhealthyhearing.com及びheatlhyhearing.jpに帰属します。本記事内に掲載された名称は、それぞれ各社の商標または登録商標です。また、出典や参照元の情報に関する著作権は、healthy hearingが指定する執筆者または提供者に帰属します

■英語版記事はこちらから

米国「HealthyHearing」2021年3月30日の記事「Hearing aid battery safety」(US Healthy Hearing スタッフライター Debbie Clason寄稿)

  • 記事投稿者

    ヘルシーヒアリング編集局

無料相談・お問合せ

WEBフォームからお問合せいただけます。

いますぐお問合せ

ヘルシーヒアリング 聞こえの総合情報サイト

ヘルシーヒアリング(以下当サイト)の使命は、聞こえや難聴への理解を深めていただくこと、また補聴器を軸に難聴への対処や解決策についての情報提供を通じて、聞こえに悩む人々の生活の質(QOL)を高める一助となることです。 当サイトのご相談窓口検索では、認定補聴器技能者が在籍する専門店、認定補聴器専門店、また補聴器カウンセリングに重きを置いた補聴器専門店・取扱店を中心とする安心聞こえのネットワークの補聴器販売店の情報を掲載しています。

ヘルシーヒアリング マスコットキャラクター