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髪は長い友達:雑学コラム

  • 公開日:2022.04.20
雑学コラム
ドライヤーする女性

突然ですが、シャンプーはどれくらいの頻度でなさいますか?「毎日する」「一日おき」「週に数回」など、人によりさまざまな意見があるかと思います。歴史を紐解けば、平安時代では「年に数回」だった記録がのこっているのだとか…。シャンプーを毎日する人が増えたのは20世紀後半に入ってのことで、歴史のものさしでいえばつい最近なのです。今回は髪にまつわる雑学をお届けします。

 

年齢を重ね髪の毛に白髪が目立つようになる、ということを昔の人は「頭に霜を戴く」と美しい言葉で表現しました。

髪の毛の色はメラニン色素によるものですが、色素には黒色色素のユーメラニンと黄色色素のフェオメラニンの2種類があります。日本人の黒髪のほとんどがユーメラニンによるものですが、フェオメラニンも若干ですが含まれています。

年齢とともにメラニン色素が減少し次第に白髪へと変化していくのですが、この時に黄色のフェオメラニンが残ってしまう場合もあり、これにより綺麗な白髪ではなく若干黄ばんで見える白髪になってしまう方もいるのです。

綺麗な白髪にしたい場合、黄色の補色である青紫色のトリートメントをするという方法があります。青紫色を加えることで黄色みを抑えグレーに見えるようになるのです。

この方法は昔から存在しているのですが、かつてはトリートメントの色が強く残ってしまうことも多く、その結果髪の毛が紫色に見えることもありました。

90年代初頭、高齢女性の間で髪の毛を紫色に染めることがブームになったことがあります。実はこのブームはトリートメントの青紫色が残ってしまったことからの逆転の発想だったのです。

紫になった髪が「なんだかカッコイイ!」ということから、最初から紫色に染めるというファッションになっていったのです。

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清少納言

髪の毛を美しく見せたいという気持ちは昔からあるものですが、『平家物語』の中には炭を使って白髪を黒く染めていたとも書かれています。

さらに当時は今のようなシャンプーもありませんので、「ゆする」と呼ばれる米のとぎ汁や、灰を溶かした水の上澄み「灰汁(あく)」を使って洗髪をしていたそうです。

ただし平安時代は陰陽の関係から一月、四月、五月、九月、十月は洗髪してはいけない月とされていたそうで、女性の長い髪を洗うのは年に数回だったそうです。そのことからお香を焚きしめて匂いを誤魔化していたのです。

江戸時代になると江戸の街では銭湯が大ブームとなり朝と晩二回入る人も多くなったのですが、やはり洗髪は月に1回程度でした。

この頃になると髪の毛を洗う時は米のとぎ汁や灰汁以外に、卵の白身、お茶なども使われるようになり、どうしたら髪の毛が美しくなるのかの工夫が続けられていったのです。

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日本で始めて髪の毛を洗うための洗剤が登場したのは1932年(昭和7年)で、長瀬商店(後の花王)から固形シャンプーが発売されています。この時の広告には「御洗髪は一週一度!」と書かれていますが、実際にはこの当時、週一の洗髪は上流家庭だけだったようです。

一般家庭で洗髪が週一程度になったのは、ガス風呂を設置する家が増えた1960年代後半だと言われています。1960年(昭和35年)に『水道完備ガス見込』というコメディドラマが放送されており、水道はなんとか引けたけどガスはまだ見込みという時代だったのです。

当時、銭湯などでも入浴料とは別に髪の毛を洗う場合は、湯を余計に使うということで洗髪料を追加で払う必要があって、入浴料が200円の時代に洗髪料は30円ほど必要でした。しかしこの料金は1970年頃になって廃止されていきます。

そして一般家庭へ水道やガスなどが完備されていったことから、70年代のシャンプーの広告では「毎日でも洗いたい」と書かれるようになり、毎日洗っても髪を傷めないということがシャンプーの売りになっていきます。

さらに80年代になると、朝起きてからシャンプーしたいという朝シャンという言葉も生まれるようになっていったのです。

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シャンプーのボトルの表面にはデコボコした突起がありますが、コンディショナーのボトルにはそれがありません。これはつい目をつぶってしまうシャンプー時にボトルを間違えないようにと、JIS規格で定められているものです。

これを考案したのは元祖シャンプーの花王で、1991年10月に自社製品にアイディアとして採用して同時に実用新案を申請しています。しかし業界で統一しないと意味が無いと考え、実用新案を取り下げて業界に呼びかけ統一仕様になったものです。

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ちなみに昔から「スケベな人は髪の毛が伸びるのが早い」と言われていますが、髪の毛は午後より午前中のほうがよく伸び、恋をしている時にはホルモンの関係から伸びやすくなる、と研究で発表されています。

ホルモンの分泌が活性化すると髪の毛が伸びやすくなるということは、スケベなので伸びやすくなると言う話はあながち間違いではないのです。

  • 記事投稿者

    杉村 喜光(知泉)

    杉村 喜光(知泉)

    雑学ライターとして、三省堂『異名・ニックネーム辞典』、ポプラ社『モノのなまえ事典』など著作多数。それ以外に様々な分野で活動。静岡のラジオで10年雑学を語りテレビ出演もあるが、ドラマ『ショムニ』主題歌の作詞なども手がける。現在は『源氏物語』の完訳漫画を手がけている。

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