聞こえの総合情報サイト

その1歩から始まる健康:雑学コラム

  • 公開日:2022.06.15
雑学コラム
雨の散歩

6月は本州だと梅雨入りの時期に重なりますが、立夏から夏至にかけて夜が明ける時間が少しずつ早くなる時期でもあります。早朝の散歩にちょうどよいですね(雨について目をつむれば、ですが…)。気軽にはじめられる運動習慣であるウォーキングに欠かせないものが靴。日本では明治時代に海外から入ってきましたから、100年以上の長い付き合いとなっています。今回は靴にまつわるお話です。

日の出が早くなり、朝5時台でも明るくなってきましたが、その時間に表をぶらついてみると、多くの人が犬を連れて散歩をしている場面に遭遇します。

昔から歩く事はもっとも簡単に安上がりに出来る健康法として語られていますが、歩く事は足を鍛えるだけでなく体中に影響を与えていきます。

***

太股にある筋肉は人体でもっとも大きな筋肉で、さらに心臓から遠くにあることから、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎとともに体中に血液を送るためのポンプとして重要な働きをしています。

心臓から送り出された血液は体中を巡っていますが、心臓の力だけではパワー不足で、歩くことによって筋力が活性化してそれを補ってくれるのです。

さらに歩く時に動く太股の筋肉と連動するのが腸腰筋と言う筋肉で、歩くたびに腸腰筋が伸びたり縮んだりすることで腸内が活性化するのです。

***

しかし、ただ歩けばいいワケでは無く、その時に足に合わない靴を履いていると、足の指が変形して外反母趾になったり、爪に悪影響を与え巻き爪の原因になることもあり、さらに腰痛、頭痛、肩凝りなどの悪影響が出てくることもありますので要注意です。

***

日本人と靴のお付き合いは明治時代から始まります。文明開化と同時に日本にやってきた西洋化の波のなかで靴という文化も入って来ました。

それ以前から坂本竜馬さんのようなオシャレな人は靴の利便性に注目をしていましたが、一般庶民に対してはまず軍隊の装備品として靴が導入されています。

しかし多くの人々が靴を履き慣れていなかったことや、草履のほうが走りやすい、足が痛くないと思っていたみたいで、その時に軍規で「支給された靴を身に付けなければいけない」と強制されていたことから、身に付ければいいんだろ、と腰からぶら下げている人も多数いたという笑い話もあります。

そんな中、日露戦争などで指揮をとった乃木将軍は「緊急時にあわてて靴をはくと左右を間違えることがある」と考え、左右同じ形のどちらを履いても大丈夫な軍靴を製造して支給しています。しかし多くの兵隊が靴擦れになってしまったのですぐに廃棄となった、という失敗の歴史もあります。

***

大正時代頃から日本人の足に合う履物の研究が始まり、スポーツ用の足袋が考案され、関東大震災の時には底にゴムを貼った瓦礫の中で使える足袋も考案されるなど、日本で独自の文化が誕生していきます。

その、底にゴムを使った足袋を販売した会社・日本足袋株式会社は現在アサヒシューズという会社になっていますが、ゴムを扱う別会社として分離独立したのがタイヤメーカーのブリヂストンです。

***

陸上トラック

第二次世界大戦後、神戸に誕生した靴メーカー鬼塚株式会社は、スポーツ用シューズに特化した会社としてスポーツ用足袋から発展したシューズの研究を続け、現在はアシックスの名前で世界に知られる会社となっています。

実はその技術に驚き、アメリカで代理店を始めてアシックスを有名にした会社が、後に技術者を招いて創業されたナイキなのです。

ちなみにナイキが世界的に有名になったのは、1971年に開催されたミュンヘン五輪アメリカ予選の時、選手にシューズを無料提供し『トップ7人のうち4人までがナイキの靴を履いていた!』と広告を打ったことからです。

ただしこの時1位から3位までの予選を通過した選手はアディダスを履いていました。しかし4位から7位までの選手はナイキだったので嘘ではありません。

***

そんな形で、大正時代からはじまった日本人による靴の研究は百年後、靴の世界に大きな痕跡を残すようになったのです。

さあ自分の足にあった靴を見つけ、その1歩から健康な生活を始めましょう。

  • 記事投稿者

    杉村 喜光(知泉)

    杉村 喜光(知泉)

    雑学ライターとして、三省堂『異名・ニックネーム辞典』、ポプラ社『モノのなまえ事典』など著作多数。それ以外に様々な分野で活動。静岡のラジオで10年雑学を語りテレビ出演もあるが、ドラマ『ショムニ』主題歌の作詞なども手がける。現在は『源氏物語』の完訳漫画を手がけている。
    2022年6月15日に最新巻『まだまだあった!! アレにもコレにも! モノのなまえ事典/ポプラ社』が発刊。

無料相談・お問合せ

WEBフォームからお問合せいただけます。

いますぐお問合せ

ヘルシーヒアリング

ヘルシーヒアリング(以下当サイト)の使命は、聞こえや難聴への理解を深めていただくこと、また補聴器を軸に難聴への対処や解決策についての情報提供を通じて、聞こえに悩む人々の生活の質(QOL)を高める一助となることです。 当サイトのご相談窓口検索では、認定補聴器技能者が在籍する専門店、認定補聴器専門店、また補聴器カウンセリングに重きを置いた補聴器専門店・取扱店を中心とする安心聞こえのネットワークの補聴器販売店の情報を掲載しています。

ヘルシーヒアリング マスコットキャラクター
: ;