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補聴器と間違いやすい「集音器」ってなに?

  • 公開日:2018.01.29
補聴器 技術
補聴器を手に持った男性

周囲の音を増幅して聞こえやすくする集音器。耳にかけられるタイプもあり、一見すると補聴器と変わらないように思えます。いずれも聞こえを改善することを目的としていますが、じつはこれらはまったく別物。ひとことで言えば医療機器と音響機器という違いがあります。どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。

補聴器は「医療機器」、集音器は「音響機器」に分類される

集音器はその名前の通り、周囲の音を増幅させる機能がメインになります。あくまで「音響機器」であり、音の聞こえ方は一律。さまざまなメーカーから発売されていて価格は数千円で手に入るものから3万円台などが主流です。家電量販店やホームセンターなどで買い求めることができます。

一方で補聴器は医薬品などと同様に法律の下で認証を受けることで初めて販売が可能になる「管理医療機器」です。従って品質や有効性、安全性などに於いて第三者機関より医薬品医療機器等法に基づく認証審査を受けています。耳にかけて使用する耳かけ型、耳穴にすっぽり収まる耳あな型が主流で、価格は片耳で7、8万円~50万円程度。購入する際は適切な補聴器相談ができる補聴器専門店などで購入いただく製品です。

難聴の問題を集音器だけでカバーすることは困難

耳鼻科医に於いて難聴並びに補聴器の装用が有効とされた場合は、どうぞ補聴器をご使用いただくことをおすすめします。聞こえの問題は、脳の聞く働きとも関係があり単純に周囲の音を増幅すれば解決するというわけではないからです。

聞こえを視力にたとえると、たとえば近視の場合は小さい文字から順番にぼやけて見えにくくなり、大きな文字は見えるということになります。これに対して難聴(感音難聴)では同じ大きさの音でもところどころ聞きづらい音が発生するため、どの音なら聞こえ、どの音は聞こえないのかは人によって異なります。また聴力の低下のスピードも個人差があります。

近視:小さい文字から順にぼやける

近視:小さい文字から順にぼやける

難聴(感音難聴):難聴は音量にかかわらずところどころ聞きづらい音が発生する

難聴(感音難聴):難聴は音量にかかわらずところどころ聞きづらい音が発生する


補聴器は個々の聞こえをサポートできるように先進のデジタル技術が利用されています。補聴器に埋め込まれた小さなマイクロチップは毎秒何億、十何億という複合した計算処理を行うことで、瞬時に周囲の音を分析します。会話などの音を拾いながら聞き取りの妨げになる余計な雑音は抑え、音を整理して耳に届けます。様々な複合的な技術を用いた補聴器は、より高額になりますが、集音器の持つ機能と比較すると聞き取りやすさには大きな違いがあるのです。

補聴器は軽度難聴の段階から使用いただくことを推奨します

男性

軽度の難聴では集音器を手に取る方もいらっしゃるかもしれません。補聴器の場合は、日本聴覚医学会では「40~70dB(デシベル)未満の中等度難聴*」から適応としていますが、これよりも早い段階で補聴器の装用を開始するユーザーもいます。補聴器は、一人ひとりの聴力や聞こえ方の違いに併せてきめ細やかな調整が可能だからです。

聞こえのための機器は、生活をするうえでとても重要な役割を果たします。補聴器についても基本的な機能に絞った比較的お求めやすい製品も販売されています。自分に合ったベストな機器を選びましょう。

*40~70dB(デシベル)未満の中等度難聴:普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する程度。

  • 記事投稿者

    ヘルシーヒアリング編集局

    1. ポータルサイト「ヘルシーヒアリング(healthyhearing.jp)」の運営
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  • 記事監修者

    若山 貴久子 先生

    若山 貴久子 先生

    1914年から100年以上の実績「若山医院 眼科耳鼻咽喉科」院長。■詳しいプロフィールを見る■

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