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治療が可能な難聴と、治療が難しい難聴の違いは?

  • 公開日:2018.03.14
難聴 治療 種類
聴力検査

「感音難聴」「伝音難聴」「混合性難聴」…難聴には主にの3つの種類があり、それぞれ原因や性質、治療での対処が可能かどうかも異なります。聴力が低下する原因は加齢によるものだけではありません。病気や大きな騒音の影響など、さまざまな要因によって、子どもや若者も聴覚障害を起こすことがあります。

耳の構造
外耳+中耳は伝音部、内耳は感音部に分類される

感音難聴:音を感じる部分である「内耳」に原因がある

感音難聴は、最も一般的な難聴の1つです。内耳の有毛細胞や聴神経に損傷が生じることで、脳へ正しく音信号が伝達されなくなったり、音信号が弱められてしまうことによって起こります。

症状は音の大きさと明瞭さの両方に影響します。音の明瞭度が下がり、特に女性や子どものような高い声から聞こえが悪くなっていく傾向があります。聞こえる音の幅も狭くなるため、聞こえないからと音を大きくしていくと、聞こえる音量になったとたん急激に大きく聞こえたりします。また、人によっては慢性的な耳鳴りがある、バランス感覚が悪くなる、めまいの感覚があるなどの症状を持つ場合もあります。

溶接作業をする人
騒音に繰り返し晒されることで、感音難聴が引き起こされるおそれがある

原因は過度の騒音、病気、ケガなどがあげられますが、加齢によって引き起こされる場合もあります。加齢による影響は個人差が大きく、50歳前後から聞こえが悪くなる方もいれば、80歳を過ぎてもわずかな聴力の低下にとどまる方もいます。

現在のところ、内耳の有毛細胞や聴神経の損傷を修復する方法はなく、感音難聴の多くは永久的な難聴となります。しかし、度合いに応じて補聴器または人工内耳を使用するとで、かなり効果的に対処することが可能です。

伝音難聴:音を伝える部分である「外耳」と「中耳」に原因がある

耳を指さす少年
子どもの耳の感染症は、伝音難聴につながる一般的な原因の一つ

伝音難聴は外耳または中耳に障害や損傷が生じることで、音を感じるセンサーの役目をする内耳へ音を届けることが妨げられます。たとえば耳垢が溜まることや、滲出性中耳炎によって引き起こされる難聴です。

症状としては、主に音が全体的に聞こえにくくなりますが、ラジオやテレビの音量を上げるだけで、よく聞こえるようになることがしばしばあります。 ただ伝音難聴の原因により片耳または両耳に痛みや圧迫感を感じたり、外耳道から異臭や耳垂れがある場合があります。

伝音難聴になる原因は、耳のどの部分が影響を受けているかで異なります。 原因が外耳にある場合、耳垢のつまりが原因のことが少なくありません。外耳が損傷を受けたり、外耳炎などの病気などによって引き起こされることもあります。 原因が中耳の場合は、急激な気圧の変化や感染症などによる中耳の損傷、病気などが考えられます。

耳垢のつまりや異物の混入、耳の感染症などの場合は、原因を除去したり、投薬または外科的処置によって治る場合が多く見られます。しかし、慢性中耳炎のような、鼓膜にずっと穴が開いた状態の時などでは、手術によって難聴が改善する事もありますが、手術を選択せずに難聴がそのまま残ってしまうこともあります。ただしそのような場合は補聴器を装用することで、聞こえを上手にカバーできることも少なくありません。

混合性難聴:伝音難聴と感音難聴の症状を「あわせ持つ」

混合性難聴とは、感音難聴と伝音難聴の両方に起因する難聴で、一般に中耳に起きた病変が内耳まで波及した場合に起こります。 感音難聴の方が、耳垢がひどくつまったことで一時的に混合性難聴になるなど、1つの難聴に別の種類の難聴が合併する場合もあります。

症状は感音難聴と伝音難聴が混ざったもので、どちらの比率が高いかによって違った性質になります。

治療についても同様で、難聴の原因の大部分が伝音のものである場合は、投薬または外科的処置によって治る場合があります。逆に難聴の大部分が感音に相当する場合は、補聴器または人工内耳などが最良の選択肢である可能性があります。

いつもの聞こえと少し違う、また耳に違和感を感じた際には、どうぞためらわずに耳鼻科医へ足を運んでください。また補聴器や聞こえに関してお近くの補聴器専門店へご相談いただくことも可能です。

  • 記事投稿者

    ヘルシーヒアリング編集局

    1. ポータルサイト「ヘルシーヒアリング(healthyhearing.jp)」の運営
    2.「安心聞こえのネットワーク」連携サポート

  • 記事監修者

    高島 雅之先生

    『病気の状態や経過について可能な範囲で分かりやすく説明する』ことをモットーにたかしま耳鼻咽喉科で院長を務めている。■詳しいプロフィールを見る■

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