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あなたの難聴は一時的なものか、それとも永続的なものでしょうか?

  • 公開日:2020.07.09
難聴 原因
女性

普段よりも耳が聞こえにくくなっていませんか?難聴の原因は加齢に伴うものからおたふくかぜなどのウイルス感染によるものまで、たくさんあります。原因によっては、一時的な難聴の場合もあれば、永続的な難聴の場合もあります。

突然の難聴ですか? 行動を起こしてください

片側または両側の耳に急激な聴力の低下があり、下記のリストの質問に該当しない場合は、すぐに医師の診察を受けてください。ステロイドで積極的に治療すべき有害な炎症があるかもしれません。治療しなければ、この難聴は永久的なものになります。

すぐ医者に診てもらう必要があるかどうか。

病院イメージ

以下のチェックリストは、迅速に治療を受けるべきかどうかを判断するのに役立ちます(必ず医療機関にご相談ください。)。

  • つい最近、大きな騒音に数時間さらされたことがありますか?(ライブや機械、衝撃音など)
  • 最近、風邪や耳の病気にかかったことはありますか?
  • 最近、過度に激しい運動をしましたか?
  • 極度のストレスを感じていますか?

上記の質問にすべてに該当しない場合は、突発性難聴の可能性があり、迅速な治療が必要です。

一時的な難聴の主な原因

一時的な難聴の多くは、突然始まるのではなく、数日あるいは数週間かけて徐々に現れ、顕著になります。一時的な難聴は、外耳道の閉塞や同様の健康状態が原因である可能性があります。原因には以下のものもあります。

耳の感染症

ひどい風邪からでも耳の感染症になって、耳が聞こえにくくなることもあります。この病気は小児に最もよくみられますが、どの年齢層でも起こります。耳の感染症は自然に治るのが一般的ですが、抗生物質による治療が必要になることもあるので、医師の診察を受けることをお勧めします。

耳あかが過剰になる

耳の中の皮膚の残骸や耳垢(じこう)腺は耳あか、医学用語では耳垢(じこう)と呼ばれる物質をつくります。この耳あかは、自然に、または軽く洗うと排出されますが、耳あかがたまって外耳道をふさぐこともあります。このような状態になると、耳が詰まった感じがしたり、耳の中で(耳鳴りとしても知られる)音が聞こえたり、難聴になったりすることがあります。タオルなどで軽く拭いても取れない場合は、医師にご相談ください。ヘアピンなどの先の尖ったものや綿棒で耳あかを取ろうとすると、外耳道の奥まで耳あかを押し込んだり、鼓膜に穴をあけてしまうこともあります。

激しい運動やストレス

運動の習慣が難聴や耳鳴りの原因になっていませんか?一言で言えば、そうです。体力を超えた運動をすると、一時的に難聴になることがあります。通常、聴力は数時間で正常に戻りますが、症状が続く場合は医師に相談してください。極度のストレスは聴覚障害や耳鳴りを誘発することもあります。

大きな音

ライブ

ロックコンサートや騒がしい芝刈り機を使った作業など、大きな音にさらされた後、一時的に難聴になったり、耳鳴りを経験することもよくあります。これは騒音性難聴として知られています。聴力は正常に戻る可能性は高いですが、次に同じような状況になったときには、耳栓や耳あてをして耳を守りましょう。大きな騒音に繰り返しさらされると、永続的な難聴(下記参照)を引き起こす可能性があるため、難聴にならないように予防が重要です。

永続的な難聴の主な原因

過度の騒音への長時間の曝露

工事

1回の大きな騒音が一時的に聴力を悪化させることがありますが、騒音や他の大きな音に繰り返しさらされると、永久的な難聴になることがあります。実際、これは最も一般的なタイプの感音難聴で、永続的なものです。感音難聴とは、損傷を受けやすい耳の神経や小さな感覚細胞の障害による難聴のことです。

加齢性難聴

その他非常に典型的な感音難聴は、老人性難聴または加齢性難聴と呼ばれるものです。75歳までには、多くの人が以前ほどには耳が聞こえなくなってしまっていることに気付くかもしれません。しかしながら、それは突然ではなく徐々におこります。いずれにせよ、加齢に伴う難聴への対処は重要です。補聴器は、聞こえの改善だけでなく、健康面での様々なリスクを減らすことにもつながるからです。

健康状態

遺伝性の疾患、メニエール病などの自己免疫疾患、おたふくかぜなどのウイルス感染症、頭部外傷などが、永続的な難聴を引き起こすことがかなりあります。難聴を引き起こしてしまう薬もあります。難聴の原因については繰り返しお読みください。

難聴の治療を受ける

どのような場合でも、聴力に変化があったと疑われる時には、かかりつけの医師または耳鼻科専門医に相談してください。医師は難聴が一時的なものか永続的なものかを診断し、最善の治療を勧めてくれるでしょう。


本記事はheatlhyhearing.comにて掲載された記事を、一般的な情報提供を目的に、日本国内の事情に沿うように加筆再編成したものです。本記事のコピーライトはheatlhyhearing.com及びheatlhyhearing.jpに帰属します。本記事内に掲載された名称は、それぞれ各社の商標または登録商標です。また、出典や参照元の情報に関する著作権は、heatlhyhearing.comが指定する執筆者または提供者に帰属します。

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米国「Healthy Hearing」2020年6月16日の記事「Is your hearing loss temporary or permanent?

米国版記事寄稿:Joy Victory:Joy Victoryは消費者の健康に関する情報の編集者として幅広い経験を持っています。特に、彼女が実施する研修は、エビデンスに基づいた医療ガイドラインや臨床試験の結果をいかにして一般の人々に伝えるかに焦点を当てています。彼女は、健康に関する情報を正確に、入手しやすく、広く関心もってもらえるよう努めています。

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    ヘルシーヒアリング編集局

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