2017.12.22公開

音の周波数「Hz(ヘルツ)」ってなに?

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一般的に健康診断では多くの場合聴力検査が行われます。ヘッドホンをつけて、ピーピーという音が聞こえたらボタンを押す方式の検査が主です。このとき、聴力検査で使われている音の単位が「Hz(ヘルツ)」ですが、これは何を表しているのでしょう?Hzの意味と聴力との関係を解説します。

人の耳で聴くことができるのは20Hz~200,000Hz

音は空気が振動することで発生します。音には「強さ」「高さ」「音色」の3つの要素があり、「高さ」は振動の速さ(1秒間に何回振動するか)で決まります。この振動数を「周波数」といい、一般的に「Hz(ヘルツ)」という単位で表現されます。

電磁波の存在を発見し、マクスウェルの電磁波理論を証明したドイツの物理学者、ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツの名にちなんでつけられました。

1 Hzは1秒間に1回振動することを言い、10Hzとは1秒間に10回振動することを言います。1Hzの1000倍は1kHz(キロヘルツ)、100万倍は1MHz(メガヘルツ)と表記されます。

数値が小さい(振動がゆっくり)と低い音、数値が大きい(振動が速い)と高い音になります。人の耳で聴くことができるのは、一般的には 20Hz~200,000Hz(20kHz)と言われています。

ピアノの真ん中の「ド」は高くもなく低くもない音

健康診断の聴力検査では、1,000Hz(低音)と4,000Hz(高音)の2つの周波数の音を、一定の大きさで聞こえるかを検査します。1,000Hzは日常会話の音域の代表とされている周波数で、4,000Hzは年齢とともに聴力が低下していくと、日常会話での聞こえにくさを感じ始める周波数として知られています。

その他、私たちは生活の中でいろいろな周波数の音を耳にしています。

周波数 音の種類
80〜180Hz 犬の鳴き声
100〜230Hz トラックの走行音
250Hz 冷蔵庫のブーンという唸り声
250Hz~4,000Hz 日常会話
440Hz NHKの時報の「ピ、ピ、ピ」という音
550〜950Hz 電話の音
880Hz NHKの時報の「ピーン」という音
1046.5Hz ピアノの鍵盤の中央の「ド」の音
1,800〜3,500Hz バイクの走行音
2,000~4,000Hz 鳥のさえずり
7,000〜13,000Hz ジェット機の飛ぶ音
7,000〜120,000Hz イルカが出せる音

男性と女性では声の高低に差がありますが、一般的な日常会話はだいたい250Hz~4,000Hzの間くらいです。

また、ピアノの鍵盤の中央にある「ド」の音が約1,000Hzで、高くもなく低くもない、ちょうど真ん中の音と言われています。周波数が2倍になると1オクターブ上がり、半分になると1オクターブ下がります。