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初めての補聴器はどこで買うべき?良い店舗の選び方と失敗しないためのポイント

  • 公開日:2023.04.12
難聴 生活
納得のポーズ

耳鼻科で補聴器をすすめられた、あるいは補聴器の購入を検討している方が、次に進むステップは補聴器を買う「店舗選び」です。一方で、補聴器が初めてで「購入先がよくわからない」「お店選びで失敗しないか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、補聴器をこれから購入する方が気になる補聴器購入先と購入先選びのポイントをご紹介していきます。

 

  • 補聴器をどこで購入できるのか
  • 多くの人は補聴器をどこで購入しているのか
  • 補聴器購入で失敗しないためのポイント
  • 補聴器を買う時の店舗の選び方

この4つのポイントをしっかりおさえておけば、初めての方でも安心して補聴器の購入先を選べるでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

補聴器はどこで購入できる?

補聴器の購入先で代表的なのは「補聴器専門店」「メガネ店」「通販(インターネット・新聞・テレビなど)」の大きく3つです。それぞれについて、以下に詳しくご紹介いたします。

①補聴器専門店

補聴器を取り扱う専門のお店で、店内には耳の聞こえや難聴、補聴器の種類や機能などの専門知識を持ったスタッフが在籍しています。自身の聞こえ具合や耳の形、生活スタイル、希望価格などにピッタリ合う補聴器を選んでもらえるのがメリットです。

一方で、自分で店舗に出向く必要があること、通販と比べると費用が高くなることなどがマイナス面にあげられます。

②一部のメガネ店

補聴器は一部のメガネ店でも販売しており、店舗によっては補聴器の専門知識を有したスタッフも在籍しています。メガネと補聴器は使用する年齢層が似ているため、メガネと合わせて補聴器を購入される方も多いようです。

一方で、店舗によっては専門店よりも設備面が不十分であることや、専門知識を持つスタッフが少ないことなどがマイナス面になります。

③通信販売(インターネット・新聞広告・テレビなど)

補聴器はインターネットや新聞広告、テレビショッピングなど通信販売(通販)でも購入が可能です。店舗に出向く手間がなく簡単に補聴器が入手できるほか、店で購入するよりも価格が安いという利点があります。

一方で、通販は補聴器で重要となる「フィッティング」(後述)のほか、購入後の調整・点検などのアフターサービスが受けられません。これにより、補聴器の持つ本来の性能を活かせないのが大きなマイナス面となります。

購入者はどこで買った?補聴器所有者430人に聞いたアンケート結果

補聴器の購入では、「実際に使っている人がどこで購入したか」も参考になります。次にご紹介するのは、「ジャパントラック」という補聴器業界の団体が、補聴器の所有者430人を対象に行ったアンケート調査の結果です。

JapanTrak2022 出典:JapanTrak2022 - 日本補聴器工業会

この結果からわかるように、実際に補聴器を使っている方の半数以上は「補聴器専門店」で購入しています。さらに同調査では、補聴器専門店で購入した方はその満足度も通販より高いことがわかっています。

以上のことから、補聴器は通信販売よりも店舗に出向いて購入するほうがメリットは大きいようです。次項ではその理由について、さらに詳しく解説いたします。

【失敗しないために】補聴器は「通販」より「店舗(対面販売)」で購入したほうが良い3つの理由

①補聴器の効果が十分に得られる「フィッティング」が受けられる

フィッティングは、その方の聞こえ具合や難聴の程度、使用する環境に合わせて補聴器を細かく調整する作業のことです。補聴器の効果を十分に発揮するためには、このフィッティングが非常に重要となります。

通販ではこのフィッティングが受けられないため「音が大きすぎる」「聞こえ方がかわらない」「購入したけど合わなくて使用していない」などのトラブルも後をたちません。これを受けて、補聴器の購入に関しては国民生活センターも、必ずフィッティングを受けて補聴器を購入するよう注意喚起をうながしています。

★補聴器の「フィッティング」をさらに詳しく 

②通販は「補聴器」と「集音器」の違いがわかりにくい

通信販売では補聴器のほかに、「集音器」「助聴器」という名称の商品も多く販売されています。これらは形や機能が補聴器と似ているため、一見してその違いを見分けるのは難しいでしょう。

しかし、集音器や助聴器は医療機器の承認を受けておらず、聞こえや難聴の問題が解決されないケースも多くあります。したがって、補聴器を購入の際は実際に店舗で商品を確認し、スタッフから詳しい説明を受けるほうがよいでしょう。

★「補聴器」と「集音器」の違いをさらに詳しく

③アフターサービスが受けられる

医療機器である補聴器は「購入したら終わり」ではなく、定期的に調整や点検を行うことで良好な状態が維持できます。また、万が一修理が必要になった場合でも、店舗を通じてメーカーに修理を依頼することも可能です。

補聴器は決して安い商品ではないため、長く使い続けるためにはアフターサービスを継続して受けられることも購入時の大きなポイントとなります。

良い店舗の選び方|補聴器購入は「認定補聴器専門店」が安心

では実際に、補聴器を購入する店舗を選ぶ際にチェックしておきたい3つのポイントを以下にご紹介いたします。

①「認定補聴器専門店」または「認定補聴器技能者」が在籍している

補聴器初心者でも安心して購入しやすいのは「認定補聴器専門店」または「認定補聴器技能者」が在籍している販売店です。

認定補聴器専門店は全国補聴器専門店協会が定めた審査基準をクリアした補聴器専門店で、測定や調整に必要な設備が充実しています。さらに、店舗には常に1名以上の「認定補聴器技能者」が在籍しているほか、医療機関と密に連携がとれているのも特徴です。

JapanTrak2022 出典:JapanTrak2022 - 日本補聴器工業会

認定補聴器技能者は4年の講習期間を経たのち、公益財団テクノエイド協会が実施する認定試験に合格した補聴器のスペシャリストです。補聴器購入者のアンケート調査でも、認定補聴器技能者が調整した補聴器は満足度が高いことがわかっています。

補聴器を販売するメガネ店の中には、この認定補聴器技能者が在籍している店舗もあります。もし、認定補聴器専門店がお近くにない場合は、認定補聴器技能者がいる他の店舗を探してみましょう。

②購入前に「試聴」ができる

補聴器を販売する店舗の中には、購入前に補聴器を一定期間貸し出すサービスを実施している店舗があります。このような「試聴」ができる店舗で、装着前後の聞こえ方の違いや言葉の聞き取り具合を確認しておくことも補聴器選びでは重要です。また、様々な場所や場面で聞こえ方を試しておくのも、購入の際の安心材料になるでしょう。

③困った時にすぐに相談できる

補聴器の購入後、万が一トラブルや不具合が生じた時にすぐに相談できるかも店舗選びのポイントです。店舗の通いやすさ(近所にある・交通が便利など)やスタッフとの相性などもチェックしておきましょう。

まとめ

以上をまとめると、補聴器が初めての方は次の2点をおさえておくとトラブルも少なく、安心して補聴器を購入できるでしょう。

  1. 補聴器は店舗(対面販売)で、必ず「フィッティング」を受けて購入する
  2. 「認定補聴器専門店」または「認定補聴器技能者」がいる店舗を探す

補聴器を検討されている方はまずは耳鼻科の先生に相談しましょう、お店を紹介してくれることでしょう。それでも「自分で店を探すのは大変」という場合は、ヘルシーヒアリングの「無料相談」をご活用いただくのも方法の1つです。

ヘルシーヒアリングではお客様のご要望に応じた補聴器専門店のご紹介、ならびに補聴器の試聴相談を承っています。ご興味のある方は「WEBフォーム」よりお気軽にお申込みください。

  • 記事投稿者

    影向 美樹

    影向美樹(ようこう みき)/医療専門ライター。元医療従事者(国家資格保有)。健康・医療に関する正しい情報をわかりやすく、丁寧にお届けいたします。

  • 記事監修者

    若山 貴久子 先生

    若山 貴久子 先生

    1914年から100年以上の実績「若山医院 眼科耳鼻咽喉科」院長。■詳しいプロフィールを見る■

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