2018.12.03公開

聞こえに美味しい食事のはなし

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私達の毎日の食事が健康的な聞こえに影響していることをご存知でしょうか?
これは事実、数多くの研究によって健康的な食事が、より良い聞こえの基礎となり、あなたの現在の聞こえを維持する上でも有効であることが示されています。
そこで本記事では、皆様とそして何より皆様の健康な聞こえに役立つかもしれない、「ちょっとおしゃれなある日」の献立をご紹介したいと思います。

朝食

目覚めの一杯にスムージーはいかがでしょうか?
野菜や果物をミキサーにかけて作る、米国西海岸発祥の健康ドリンクです。氷を加えてシャーベット状にするのが正式とのことですが、気温や季節に合わせてどうぞお好みで。スムージーは栄養素が非常に豊富なだけでなく、簡単に作れ、持ち運びにも便利なおいしい飲み物です。

  • バナナ
    マグネシウムとカリウムが豊富な果物で、カリウムは、体液、特に耳の鼓膜の奥にある内耳のリンパ液を維持するのに不可欠な栄養素です。
  • マンゴー
    以前は手に入れにくかった南国の果物ですが、国産品も定着し始めています。マンゴーには20種類以上のビタミンやミネラルが含まれており、これらの栄養を同時に摂取できる美味しい果物です。
  • ケール
    少しなじみの薄い緑色野菜のケールですが、スーパーフードとも呼ばれ、デトックスや抗酸化作用に優れています。これを他の野菜や果物と一緒にミックスすることで、それだけでは食べにくい味も和らぎ、抗酸化物質が含まれたスムージーが出来上がります。更にケールに含まれるオメガ3脂肪酸は、女性の難聴リスクの低下へ関連していることが示されています。
  • ヨーグルト
    大きな騒音にさらされることで血管中に増加するとされるフリーラジカル。これは人間の代謝活動において大切な役割を持っている一方で、反応性が高くこの物質が過剰に生成されると、体の細胞などにダメージを与え兼ねない不安定な原子です。ヨーグルトは、このフリーラジカルを排除し、騒音による聴力低下を防ぐ栄養素のカリウムとマグネシウムを含んでいます。

聞こえに必要な栄養素をしっかりと取り込むためには、スムージーに加えて、シリアルやトースト、和食派の方は、ごはんに納豆を加えるなど、バランスの取れた食事を心がけてください。納豆や緑黄色野菜には葉酸が含まれています。葉酸は私たちの身体における新たな細胞の成長に不可欠であり、また成人における急性感音難聴とも関連があります。

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ランチ

お弁当を持っていくという方は、どうぞビタミンやミネラルを念頭に置いてください。お仕事が忙しく、ファーストフードやコンビニのご飯などで手軽にすませてしまう方もいらっしゃるかもしれません。毎日のランチに、ただほんの少しの余裕と気を配ることで、健康な聞こえの維持を含めてよいことがたくさんあります。

サラダや野菜料理などに万能なヴィネグレットソース、日本ではフレンチドレッシングと呼ばれることが多いこのソースで、ホウレン草サラダはいかがでしょうか。ホウレン草は細胞の再生に必要な上記に述べた葉酸に加え、マグネシウム、ビタミンA、C、Kを多く含んでいます。ホウレン草だけでは物足りないという方には、亜鉛が豊富なひよこ豆などを加えてみてもいいかもしれません。亜鉛は体の免疫システムを向上させ、耳の感染症予防に役立ちます。カシューナッツ、アーモンド、ビーナッツも亜鉛が豊富に含まれるため、サラダのトッピングとしても、また小腹が空いたと感じる時にはこうしたナッツ類が特にお勧めです!

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夕食

豚肉と牛肉にも亜鉛が豊富に含まれています。一日を通して野菜をたっぷり取ったことですし、1日を締めくくる夕食のメインディッシュはしっかりした肉料理も良いかもしれません。魚貝派の方には亜鉛が豊富に含まれる牡蠣などはいかがでしょうか。ちょうど秋冬は牡蠣の美味しい季節であり、聞こえのためにも良い食材です。そして、ほとんどの野菜は健康維持に必要なビタミンとミネラルの供給源となります。一緒に食べたい副菜としてはマグネシウム、葉酸、カリウムが豊富なブロッコリーやジャガイモなどが挙げられます、肉料理を彩るサイドディッシュとしてどうぞ!

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デザート

健康な聞こえのための食事を考えた1日の終わりにはもちろんデザートも!
この記事の最後に多くの人に愛されるチョコレートについてのおいしいお知らせです。ダークチョコレート1カップには毎日摂取が推奨される亜鉛の量のおよそ85%が含まれています、とはいえ食べすぎにはご注意を、健康な聞こえと健康的な日常にはバランスの取れた食生活が欠かせません。

 

注:亜鉛は抗生物質や利尿薬の作用を妨げることがありますので、サプリメントとして摂取する際は、必ず医師に摂取しても良いかどうかを確認してください。

ここまで耳にもおいしい食事についてお話してきました。聞こえの健康のためにはバランスの取れた食事と、「年に1度は耳鼻科での聴力検査」。現在のご自身の聴力がどれぐらいなのかを知っていただくことは、より聞こえを大事にしていただくことにつながるかもしれません。たとえば聴力検査の結果、難聴があると分かったとしても、いまの聞こえを守るために気を付けるべきことを専門家から学ぶこともできます。また聞こえや補聴器についてはこちらからもご相談できます。

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ヘルシーヒアリングジャパン編集局


■本記事について

本記事は米国Healthy Hearingにて掲載された記事を、一般的な情報提供を目的として意訳、また日本国内の事情に沿うように加筆再編成したものです。本記事のコピーライトはhealthyhearing.com及びheatlhyhearing.jpに帰属します。本記事内に掲載された名称は、それぞれ各社の商標または登録商標です。また、出典や参照元の情報に関する著作権は、healthy hearingが指定する執筆者または提供者に帰属します。

 

■英語版記事はこちらから

米国「HealthyHearing」2014年5月20日の記事「Meals your ears will love」