聞こえの総合情報サイト

音の雑学:鉄道の音を愛した作曲家ドヴォルザーク

  • 公開日:2019.07.08
音の雑学
電車

世の中には多くの鉄道愛好家がいて、それらの方々は親しみをこめて「鉄道オタク」、通称「鉄オタ」と呼ばれています。その鉄オタには細かく分類があり、写真を撮ることを好む撮鉄(とりてつ)、乗ることが中心の乗鉄(のりてつ)が有名ですが、列車の音やホームの駅案内メロディ、アナウンスなどを楽しむ音鉄(おとてつ)という方々もいます。 その元祖と思われるのがチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークです。

 

アントニン・ドヴォルザーク

ドヴォルザークは19世紀末の作曲家ですが、クラシックとポップスの橋渡し的存在として、交響曲『新世界より』は第二楽章のメロディに日本語詩が付けられ、『遠き山に日は落ちて』などという形で愛唱歌となって親しまれています。 『新世界より』は他のパートを、フランスでは俳優セルジュ・ゲンズブールがポップスに、イタリアではヘビメタバンドがハードな楽曲に仕立てているほど、現代のポップスとして通用するメロディとして作られています。  ドヴォルザークはチェコのボヘミア地方の肉屋の息子として1841年に誕生していますが、4歳の時にウィーンからプラハ・ドレスデンまでを結ぶ鉄道が完成しており、自宅近くに敷かれた鉄道に幼少期から魅了されていたそうです。 そのこともあってプラハの音楽学校に進学した時、下宿は学校の近くではなく、わざと常に鉄道の音が聞こえることを条件に駅の近くを選んでいます。 そして授業の無い時はヒマさえあれば駅に出掛けて、駅に入ってくる機関車の型番、スペック、時刻などを克明にメモし、さらに駅員の名前なども記録するようになっていきます。