2019.08.28公開

耳に水が入った!どうしたらいいの?

プールで寝そべる少年

大人も子供も日常生活におけるお風呂やプールなどの身近な水との関係は切っても切れません。特に夏は水遊びを思いきり楽しむのに最適な季節ですが、しぶきが耳にかかったり、またはいつの間にか耳に水が入ったりして抜けないということがあります。耳に水が入ってしまったときに感じる症状には、耳穴(外耳道)の膨満感や、耳に水が溜まっているような感覚です、片耳または両耳でも起こり得ます。

耳から水をうまく抜くことができずに溜まってしまうと、外耳炎につながる可能性があります。これは、外耳炎は英語ではSwimmer’s ear(スイマーズイヤー/水泳者の耳)としても知られている耳の感染症です。

水泳の後に耳に水が入ってなかなか抜けないのはなぜですか?耳に水が入って抜けないのにはいくつかの理由が考えられます。耳穴のうち耳から鼓膜までの部分、外耳道が狭い場合や、余計な耳垢や異物などによっても外耳道の内側に水が閉じ込められたままになる可能性があります。

水が耳に入るのは誰にでも起こることなのでしょうか?

プールに飛び込む男性ウォータースポーツなどの趣味を持つなどして、水中で多くの時間を過ごす大人と子供の皆さんがもっとも起こる可能性が高くなります。しかしながら、耳に水がかかることや、水に入ることで、これは誰にでも起こり得ます。体を傾けたり、頭を下に向けた折に、また子供たちと一緒に水の中で跳ねたり、とんぼ返りをしたりしても、耳に水がかかるかもしれません。

耳に水が入ったままだと危険なことはありますか?

バクテリア危険な場合もあります。耳には、セルメン(耳垢)として知られるワックス状の撥水性物質を分泌しており、ほとんどの場合、水は自然と少しずつ外に出てきます。そうでない場合には、バクテリアが増え始め、外耳炎の症状につながる可能性があります。

バクテリアが好みやすい環境には、耳が濡れているまたは湿っている、外耳道内に引っ掻き傷や擦り傷などがある、あるいはアレルギーや皮膚の状態からの反応などがあります。

外耳炎の初期段階では次のような軽い症状が含まれます

  • 外耳道内のかゆみと発赤
  • 軽い不快感
  • 澄んだ、無臭の液体が染み出てくる

もしこのような症状がある場合は、かかりつけの病院、耳鼻科医にてすぐに受診してください。数日あるいは数週間も耳から水が抜けないままの場合も、耳鼻科医に相談してください。

どうやって防いだらよいのでしょうか?

耳栓泳いだり入浴したりした際に耳に水が入った場合は、市販の耳栓を着用するか、また水中で使用するために設計された耳栓について聴覚ケアの専門家に相談いただくこともできます。これらの耳栓は、ドラッグストアや薬局などで購入できる一般的な柔らかいスポンジ素材などでできたものをつぶしながら耳に入れるフォームタイプの耳栓よりも高価な場合がありますが、耳の形に合わせてカスタマイズでき、また洗って再利用できるものです。

耳に入ってしまった水を抜くためのヒント

耳の中(外耳道)にうっかり水が入ってしまったときには、耳の中の水を抜こうとして、耳に何かを入れないようにしてください。綿棒または他のもの(指でさえ!)を使用すると、異物(水や耳あか)などが耳穴の奥深くに押し込まれてしまい、鼓膜に傷がついたり、穴が開いたりといったリスクもあります。また、外耳道の内側でワックス状になっている保護層を削り取り、バクテリアを増やしてしまう原因につながることもあります。

参照ページ:アメリカの医学会からも警告が! 「耳掃除」はやっちゃダメ!?

耳に何かを入れる代わりにこのようなことをお試しください

  • 水が入ってしまった側の耳に向かって頭を傾け、耳たぶを軽く引っ張ります。
  • あくびをするまたはチューインガムをかむなどして顎を動かします。そして、水が入ってしまった側の耳を地面に向けて傾けます。
  • 息を吸い、指で鼻をつまんで、口を閉じ、優しく息を吐いて、耳管を開きます。
  • 水が入った側の耳を柔らかい綿タオルの上に置いた状態で、数分間横になります。
  • 手のひらを耳にしっかりと当てます。手のひらを軽く押したり離したりするときに頭を地面に向けて傾け、吸引力を作ります。
  • 熱の力を使用する方法。水が入った側の耳に温めて固く絞った布を当てて頭を傾ける、またはヘアドライヤー(低温設定、やけどなどに十分に気を付けてください)から温風を外耳道に吹き込みます。

もしこれらの方法を試しても効果がない、痛みや熱を感じる場合はすぐに耳鼻科医や医療機関を受診ください。

耳の健康にも気を配りましょう!

医師耳や聞こえの健康を重視していただくことで、この季節だからこそ聞こえるさまざま音を楽しみましょう。いまの聞こえを大切にするために、年に一度は耳鼻科の聴力検査を受診ください。もし聞こえの低下や難聴があると診断された場合は、早めの対処が大切です。聞こえについて、また聞こえをサポートする補聴器について気になることがあれば、当サイトヘルシーヒアリングに無料でご相談いただけます。

ヘルシーヒアリング編集局


■本記事について

本記事は米国Healthy Hearingにて掲載された記事を、一般的な情報提供を目的として意訳、また日本国内の事情に沿うように加筆再編成したものです。本記事のコピーライトはhealthyhearing.com及びheatlhyhearing.jpに帰属します。本記事内に掲載された名称は、それぞれ各社の商標または登録商標です。また、出典や参照元の情報に関する著作権は、healthy hearingが指定する執筆者または提供者に帰属します

■英語版記事はこちらから

米国「HealthyHearing」2019年7月15日の記事「How do I get water out of my ears?」(US Healthy Hearing スタッフライター Debby Chang寄稿)